飲食店開業1年前に知っておくべき3つのこと

  • 担当:今井志津
  • 投稿日:2020年01月15日

何から手をつけてよいのか分からないと悩んでいる人もいるでしょう。また、周りを見渡しても、新しい飲食店が次々とオープンしていく一方で、ひっそりと閉店するお店が多いのも事実。 そんな不安を抱えながらも、飲食店開業を夢見るあなたへ。 開業を実現させるために、まずは開業に必要な情報を知ることがたいへん重要です。一つひとつクリアしていき、憧れていた自分のお店をオープンさせましょう。

1 開業資金は大体いくら必要か

 

[1] 個人の飲食店を開業するには700万円~1,200万円程度が目安です

一例として、次のような費用がかかります。
店舗物件を取得するための費用 550万円
調理台などの厨房設備費用 100万円
店舗の内外装工事費用 200万円
食器などの備品やその他の費用 100万円
開業後の運転資金 150万円
初期投資費用合計 1,100万円
具体的な金額は、どんなお店にしたいのかによって変わるので、しっかり下調べをすることが大切です。

[2] 開業資金を調達するには次のような方法があります

1. 自己資金を集める 2. 金融機関から融資を受ける (1)公共の金融機関(日本政策金融公庫)から借りる (2)民間の金融機関から借りる 3. 補助金・助成金 を検討する ※補助金・助成金とは……国や地方公共団体などから交付される返済義務のないお金です はじめての方には難しいと感じるかもしれません。心配なときには、中小企業診断士や社会保険労務士などの専門家 の手をどんどん借りていきましょう。 以下のようなサイトでも情報収集できます。 『創業に役立つ補助金・助成金の検索はこちら』 

2 飲食店開業までの大まかな流れ

飲食店を開業するまでには、決めなくてはいけないことがたくさんあります。ここでは、飲食店開業までにやるべきことを簡単にご紹介します。 ■コンセプト 「子連れでも気軽に入れる楽しいカフェ」などといった、他店に負けない個性の光るお店のコンセプトを考えます。 ■物件 コンセプトに合わせて出店エリアを決めましょう。そして、立地や物件を選びます。 ■事業計画書 コンセプトやターゲットにするお客様、開店資金や運転資金、売上などの計画を書きます。融資のときにも使います。 ■資金の調達 自己資金で開業できればよいですが、多めにお金を用意して本業に集中するためにも融資を活用してみましょう。 ■店舗内外装の設計・施工 コンセプトにあった店舗作りをしてくれる内外装業者を見つけ、店舗の内外装工事を行います。 ■料理メニューの開発 先ほどの「子連れ」をターゲットにしたカフェであれば、子供向けのメニューやドリンクも考えます。 ■設備や備品の購入 調理台や冷蔵庫などの大きなものから、食器やおしぼりなどの小さなものまで、多くのものが必要になります。 ■諸官庁への届出・手続 保健所や消防署などへ届出や手続きをします。 ■人材採用 お客様の満足度は下げずに、でも人件費はかけすぎないよう、社員・アルバイトを募集します。 ■スタッフ教育 オープンに向けてキッチンやホールのスタッフ研修を行います。この時にスタッフとコミュニケーションを取ることで、その後の仕事がスムーズになります。 ■集客 新聞への折り込みチラシやポスティング、SNSやWEBサイトなどを使って、オープン告知を行います。工事中のお店のガラス窓などにポスターを貼るのもおススメです。 ■各種マニュアルの整備 誰がやっても同じ作業ができるように、調理や接客のマニュアルを作っておきます。店主がいなくてもお店が回るようになります。

3 飲食店の開業にあたって必要な資格

飲食店を開業するときには、「食品衛生責任者」と「防火管理者」という資格が必要です。

[1] 食品衛生責任者

食品衛生責任者養成講習会を受講することで取ることができます。 費用は10,000円前後です。 都道府県で要件が異なる場合があるので、事前に確認しましょう。 参考サイトはこちら なお、意外に思われるかもしれませんが、調理師免許は必要ではありません

[2] 防火管理者

収容人数が30人以上のときに必要です。防火管理者講習を受講して、効果測定試験に合格することで取ることができます。 費用は3,000円〜6,000円前後です。 こちらも都道府県で要件が異なる場合があるので、事前に確認しましょう。 参考サイトはこちら

まとめ

いかかでしたか? むずかしく感じてしまうことが多いかもしれません。一度にすべてをやろうとすると大変ですが、一つずつステップを踏んでいけば大丈夫!あなたがワクワクし、お客様もワクワクさせる、憧れのお店をオープンさせましょう。 はじめての飲食店開業で不安を感じ、ひとりで悩んでいるあなたへ。 お手伝いも可能ですので、まずはお気軽にご相談くださいね。]]>