ピンタレスト広告とは?費用や特徴を解説

  • 担当:安藤駿
  • 投稿日:2022年09月01日

ピンタレスト広告 費用や特長

2022年6月より日本国内でピンタレスト広告のサービスが開始されています。
そこで今回は、ピンタレスト広告の費用や特長をまとめました。
「これからピンタレスト広告を始めてみたい」という事業者様の参考になれば幸いです。

ピンタレストとは?

ピンタレストは、生活の様々なシーンのアイディアを画像や動画で発見することができるビジュアル探索ツールと言われています。例えば、「キッチンの収納方法を調べたい」と思った時に、ピンタレストで「キッチン 収納」と検索すると、画像や動画でキッチンの収納方法や収納グッズを発見することができます。ピンタレストは、画像を閲覧できるサービスとしてInstagramと混同されることが多々ありますが、ピンタレストはコンテンツの検索がメインの能動的なサービスに対して、Instagramはコンテンツの閲覧がメインの受動的なサービスであるという違いがあります。

ユーザーの基本データ

ピンタレストの日本のユーザーについてまとめました。
こちらの表を見ていただくと、ピンタレストのユーザー数はまだそれほど多くないですが、女性や若年層にじわじわと広まっていることがお分かりいただけるかと思います。
また、アメリカでは3人に1人がピンタレストのユーザーであると言われており、日本でも今後のユーザー数の増加が期待できると言えそうです。

項目 数値
月間アクティブユーザー 870万人
女性ユーザーの割合 57%
10代〜30代(ミレニアル世代とZ世代)の割合 55%

 

ピンタレスト広告にかかる費用は?

ピンタレスト広告にかかる費用は、課金体系によって変わります。
なお、出稿の際に必要な初期費用等はないため、下記3種類のいずれかの課金体系のみで費用が決まります。

・クリック課金(広告が1クリックごとに費用が発生)

・インプレッション課金(画像広告が表示されるごとに費用が発生)

・視聴課金(動画広告が視聴されるごとに費用が発生)

この課金体系は、広告設定時に選択する目的によって変わります。
それぞれの目的に対応する課金体系をまとめましたので、ご確認ください。

目的 課金体系
ブランド認知 インプレッション課金(CPM)
動画視聴 視聴課金(CPV)
比較・検討 クリック課金(CPC)
購入 インプレッション課金(CPM)

また、配信期間の総額か1日あたりの総額で広告費用を設定することができるため、「知らない間に広告費用を使いすぎてしまった」というミスが起こりにくくなっています。

 

ピンタレスト広告の種類

ピンタレスト広告は、1つの広告に掲載できる画像の枚数や動画の大きさを選択できるため、数種類の広告を出稿できるようになっています。
この点について、それぞれの名称と下記の表にまとめました。

名称 形式
スタンダードピン(静止画) 静止画1枚のみの広告
スタンダード動画 動画による広告
ワイド動画 スタンダード動画よりも掲載面が大きい動画広告
カルーセル 複数枚の画像を横にスライドして表示できる広告
コレクション 何種類かの商品画像を1つのピンにまとめておくことができる広告

このように、ピンタレストは様々な種類の広告を掲載できるため、商材に適した形式の広告形式を選択することで費用対効果を高めることができます。

 

ピンタレスト広告の掲載面

ピンタレストは、大きく分けて「閲覧」と「検索」の二つの画面があり、両画面ともに広告が掲載されます。

閲覧 検索 閲覧&検索共通
ホームフィード ホーム画面に表示されるピンとピンの間に広告が表示されます。 検索結果画面 キーワード検索した際の検索結果画面に広告が表示されます。 関連ピン 一つのピンを選択した際に、関連しているピンとピンの間に広告が表示されます。

 

実際のピンタレストの画面では、それぞれ下記のように広告が掲載されます。

ホームフィード 検索結果画面 関連ピン

 

ターゲティング設定

その他のWEB広告媒体と同じく、ピンタレスト広告も様々なターゲティングが可能となっています。
このターゲティングの中でも特に注目なのは、広告が表示される検索キーワードが指定できることです。
なぜなら、検索されたキーワードは、ユーザーのニーズが具体化されたものであり、そのキーワードに関連した広告が表示されることで、広告経由の商材の購入やお問い合わせにつながりやすくなると考えられるためです。
また、このキーワードでのターゲティングは、Googleや Yahooの検索連動型広告と同じく、部分一致や完全一致を設定することもできます。

項目 ターゲティング内容
年齢 18-24歳、25-34歳、35-44歳、50-54歳、55-64歳、65歳以上
性別 女性、男性、どちらでもない
デバイス Android、iPad、iPhone、PC
エリア 都道府県単位まで設定可能
興味関心 ユーザーが興味を持っているカテゴリ、ユーザーが検索したキーワード
プレースメント 掲載面(閲覧、検索)の指定
オーディエンス リターゲティング、ユーザーリストなど

 

バナー画像や動画のフォーマット

最後にピンタレスト広告で推奨されている画像や動画のフォーマットをまとめました。
縦横比1:1(正方形)の画像が入稿可能ですが、可能であれば2:3(長方形)の画像の入稿をおすすめします。
理由は、ピンタレストの画面上では、長方形の画像の方が画面を占有する面積が大きいためです。
画面の占有面積が大きいと、ユーザーに見つけてもらいやすくなりますので、ぜひ2:3(長方形)の画像をご用意いただければと思います。

広告の種類 サイズ 形式
スタンダードピン、スタンダード動画 2:3  1000px×1500px PNGまたはJPEG
カルーセル 1:1または2:3 各辺1000px以上推奨 PNGまたはJPEG 5枚まで
動画 推奨の長さ6〜15秒 .mp4 .mov .m4v

 

まとめ

ピンタレスト広告は2022年の6月から日本で開始されたため、一般的にはまだまだ認知度が低く、広告の利用者が少ないのが現状です。しかし、だからこそ競合が少ないため、Instagram広告やFacebook広告などの他のWEB広告よりも高い費用対効果を実現するポテンシャルを秘めています。
また、ピンタレスト広告のノウハウは、業界内でもまだ少ない状況ですが、広告が表示される検索キーワードを設定できることから、検索連動型広告のノウハウが大きく活かせると考えられます。
「ピンタレスト広告に興味があるが、うまく運用できるかわからない」という事業者様、まずはご相談からでもお気軽にお問い合わせ下さい。

参考:「ひらめきを行動につなげる「Pinterest アド」、登場」 https://business.pinterest.com/ja/blog/pinterest-ads-launch-in-japan/