【中小企業】Webコンサルティングの選び方おすすめポイント9選
- 担当:桜井ゆかこ
- 投稿日:2021年11月16日
今回は、Webに詳しくない会社さんや事業者さん向けに、失敗しないためのWebコンサルタント選びチェックポイント9選をご紹介します。
様々な企業さんのリスティング広告の運用を10年以上行い、Webコンサルを頼まれるようになった二宮さんが、実際の経験をもとにポイントを解説します。
Webコンサルを頼みたいんだけど、どうやって選んだらいいかお悩みの事業者さん、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、YouTubeでの動画でもご紹介した「Webコンサルティングの選び方のポイント」について、コラムでまとめていきます。
ぜひ動画のほうもあわせてご覧ください!
実は、このテーマを選んだきっかけが、支援させていただいた事業者さんがWebで売り上げをあげたいからと頼んだコンサルさんと合わなくて悩んでいた、というものなんです。お話を聞いたら、その会社さんとマッチしていない感じが伝わってきたため、今回のテーマとなりました。
では、どうやったら自社にマッチするコンサルさんを選べるんでしょうか?
1.Webコンサルタント選びのチェックポイント9選
Webコンサルタント選びのチェックポイント9つは以下の通りです。
Webコンサルタント選びのチェックポイント9つ
①自社HPが弱くWebで集客できていない
②Web関連の経歴が少ない
③実績がセミナーばかり
④瞬間的、局所的な実績のみ
⑤実績が逆に立派すぎ
⑥最低契約期間が長い
⑦人的営業が中心の会社
⑧名前検索しても何も出てこない
⑨営業担当とコンサルの質の差が大きい
ひとつひとつ、詳しい解説していきます。
①自社HPが弱くWebで集客できていない
Webコンサルタントの自社HPが、集客力が弱そうと感じたら注意が必要です。
普通のコンサルタントの場合は、自社HPが適当でもそれほど問題はないと思います。しかし、ことWebコンサルティングを提供するコンサルタントや企業の場合、自社HPにWeb集客力ないというのは疑ってかかりたいポイントになります。
だだし、一部のすごい売れっ子は、HPがなくても紹介だけで仕事をまわせるというWebコンサルタントもいます。
②Web関連の経歴が少ない
これは当社の社長自身の体験談からも言えるのですが、お客様に前職を何やってたかということは必ず聞かれました。
コンサルタントを行う前、前職などで、Webの仕事をしていたかどうか、ということがポイントになります。
例えば「コピー機の販売をしていましたが、インターネットが盛り上がっているので、インターネット広告のコンサルタントをはじめました」という人より、「3年半Web関連の仕事をしてました」「独立して~年間Webの仕事に携わってきて、3年間ちゃんと売上が出ています」というほうが仕事を頼みたくなるのではないでしょうか。
また実は、実績がなくても「コンサルタントやっています」と名乗ることは誰でもできます。そのためWebの仕事の実務経験がないままにWebコンサルタントを行っている可能性もあります。
加えて、Web関連の資格を持っているからといって、Webコンサルタントとして実力がある、結果を出すことができるとは言えません。
例えば、Web関連の資格としてITパスポートなどがありますが、座学が得意だと取ることが可能だったりします。
実際の経歴をしっかりチェックするのが重要となります。
③実績がセミナーばかり
経験や実績は重要ですが、その実績がセミナーばかりというのにも注意が必要です。
セミナー開催の回数とWebの実力は、相関関係がないと言えるからです。
Web関係のセミナーといえば、LINE集客セミナー、SEO対策セミナーなど思い浮かびます。こういったセミナーを行ったという情報がずらりと並んでいると、このコンサルタントに頼んでも大丈夫そうかも!と感じるかもしれません。
しかし、セミナーに呼ばれたり、開催したりすることと、Webコンサルタントとして実績・実力があるかというのは、相関関係はあまりないです。
ただし、Googleのフォーラムに登壇といったり、有名なメディアに出たという場合のような成功している経営者やWebの第一人者などは例外です。
ここで言うWebコンサルタントとしての実力と相関関係があるとはいえないというのは、地域の小さなセミナー、公的なセミナーについての話です。Webの実績というより、営業力や人間関係のほうが要因として強く、コンサルタントの実際の実力をあまり重視しない傾向にあるためです。
実際に、実務に携わっていて、HPを多く作っていたり、SEOで売り上げをあげまくっていたり、リスティング広告を回している人たちは、セミナーの営業はしない傾向にあります。
④瞬間的、局所的な実績のみ
Webの仕事に携わった経験や実績が重要、しかしセミナーの実績はあまり重く捉えない方がいいというお話をしましたが、瞬間的、局所的な実績のみを打ち出している場合も注意が必要です。
昨今、実績が重要と言われているなかで、実績を創出することを目的に積み上げていくという手法があります。
例えば「LINEで売り上げ3倍」「Twitterのフォロワー数1万人!」「Amazonカテゴリ1位」などです。
「Amazonカテゴリ1位獲得」、一見すごそうに見えますが、Amazonでカテゴリ1位を瞬間的に獲得することは、実はそう難しいことではないです。
例えば、ノウハウ本を0円、1円という価格設定にしkindleでばらまき、知り合いなどにたくさん買ってもらうことで、レビューを稼ぐという手法があります。
このようにして1位を獲得し、信頼を担保することは、局所的であれば可能なのです。
そのため、お客様のHPに対する施策や、売上を伸ばした長期的な実績など、どんなことを行いどんな結果を出したのかはしっかり確認することが重要です。
⑤実績が逆に立派すぎ
実績は立派なほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、実はこの点も、中小企業がWebコンサルティングを頼むにおいては、注意が必要です。
「実績が逆に立派すぎ」については2パターンあり、1点目は、盛りすぎに注意!ということです。例えば、売り上げ10倍にできる!ということや~No.1などが大げさな表現という場合があります。
2点目は、事業規模や従業員数、売上に見合った金額のコンサルに頼みましょうということです。
経歴が立派で高額なコンサルを受けたからといって、必ず成功するわけでも救われるわけでもない、ということに注意が必要です。
コンサルは基本的にアドバイザリー、会社やチームなどへアドバイ スする存在で、HPやシステムなど何か成果物を渡してくれるわけではありません。
あくまで実働するのは社長や従業員などで、アドバイスにあわせてHPを制作したり、システムを開発したり、集客を行うことを進める形になります。
制作を業者に頼むとして、コンサルから紹介を受ける場合、経歴が立派で高額なコンサルさんが紹介する業者さんというのは、同様に高額な価格帯となる可能性が高いです。
そのため、中小企業さんが依頼をするなら、自社の規模にマッチしたキャリアをもつコンサルタントに頼むのがおすすめです。
コンサルの適切な相場というのは、事業者さんの規模や状況によって変わってくるので一概には言えませんが、従業員数で考えるのは結構ありなのではないかと思います。
稼働時間にもよりますが、10人以下で10万くらい、30人で30万円くらいはひとつの目安になると思います。
ちなみに30人以上からは、人数と金額を比例させて考えない方がいいと思います。実際、100人対コンサル1人で1億の売り上げを出せる可能性もあります。
⑥最低契約期間が長い
最低契約期間が長いというと、どのくらいのことを指すのでしょうか?
最低契約期間が1年以上になると、危ないと考えています。
もし依頼したコンサルが自社とマッチしていなかったり、実力が伴っていなかった場合、最初の2ヶ月くらいで違うんじゃないかと思っていても、月々30万円、年間270万円かかるということが起こりうるからです。コンサルを受ける際、大抵顔をつきあわせてやりとりすることになります。この契約を1年の間途中で切ることができないとなると、「嫌だなあ」「嫌だなあ」と思いながら1年間で合計270万円払う苦行となってしまう可能性があります。
コンサルは、もともと購入を決めるときに結果が見えにくい性質のサービスです。さらに、1年間契約を切れないとなると、かなりきついです。
そのため、なるべく契約期間が短いサービスを採用することがおすすめです。
⑦人的営業が中心の会社
Webコンサルティングをちゃんと行うことができる会社ならば、電話営業や飛び込み営業は必要ないはずです。なぜなら集客自体はWebで出来るからです。
ただし、契約の最後までWebで行うことは困難ですので、Webサイトに訪問してもらい、問い合わせをいただいてから電話などで打ち合わせを行うという形が多いです。
当社に相談された会社さんで、契約していた高額のWebコンサルタントに不満を持っていた企業さんがいたのですが、その方はいきなり電話営業がきて、そこから契約したという話を聞きました。
Webを使わず電話や飛び込みでお客様のリストを集めているというのは、Webコンサルとして、自分たち自身をコンサルできていないのでは、と感じます。
社長の顔や紹介だけでしっかり仕事が回っている場合はいいのですが、フィールドセールス(直接対話で提案し受注へとつなげる営業手法)に頼りゴリゴリの営業をしている会社というのは、Webコンサルタントとしてどうなのだろうと思います。
⑧名前検索しても何も出てこない
検索しても、情報が出てこないというのは怪しいです。しっかりしたコンサルであれば、人名検索や会社名で何かしら出てきます。
そして、ここで注意が必要なのが、「当たり障りのない会社名」です。。
検索しても検索しても出てこないというのは、社名がありふれているからという場合があります。
「当たり障りのない会社名」というのは、コンサルタントに限らず様々な業界で多いのですが、もともとクレームが多くなりそうなものは、会社名をなるべくたくさんある社名にして隠すという手法があります。
名前入り検索して何も出てこないということは、何も実績がないんじゃないかと捉えることができます。
もちろん、名前が出てこなくても良い人はいるかもしれませんが、コンサルティングで月々数十万払うということであれば、回避するほうがいいのではないかと思います。
⑨営業担当とコンサルの質の差が大きい
営業担当とコンサルの質の差が大きいというのは、営業担当とコンサルが別というパターンです。
実際あった例なのですが、電話で営業の方が「売上バンバン上がりますよ」「頑張ります!」と営業担当から聞いていたけれど、実はコンサルタントを行う人は別だったということがありました。
担当が別になっているケースというのは、疑ったほうがいいと思います。
重要なのは、実際コンサルタントを担当する人間とたくさん直で話し、満足してから決めるということです。
営業担当の声を鵜吞みにして進んでいくのは危険ではないかと思います。
2.実際何個当てはまったら注意が必要? 信頼できるコンサルとの出会い方
ポイントが9つ出てきましたが、実際何個当てはまったら注意した方がいいのでしょうか?
組合わせ次第ですが、3~4個当てはまったら疑ってかかったほうがいいのではないでしょうか。
もちろん、複数当てはまったとしても、信頼できるコンサルさんはいます。
信頼できるコンサルとの出会い方
仕事を依頼するコンサルさんを選ぶのは、なかなか難しいと思います。
では、信頼できるコンサルさんと出会うにはどうしたらいいのでしょうか?
難しいことではあるのですが、以下の点に注意すると、信頼できる人と出会うことのできる可能性は高いと思います。
例えば、Webについてだと、「Webをこれから頑張りたいんだけど」「いい人いるよ」といった流れの紹介はよくあると思います。
この場合だと、紹介してくれたその人が、そのWebコンサルを実際に活用して、売り上げが上がりうまくいっているかどうかというのが、重要な判断材料になります。
そのため、友達の友達にすぎなかったり、ビジネスの場の交換会などで会った場合など、友達と売り込みが同居しているような場面では、信頼できるかどうか意識したり、上記で紹介した9つのポイントで確認していただけるといいと思います。
また、ひとつのパターンとしては、長年良い関係を維持できているWeb担当者さんに頼むというパターンもあります。
例えば、制作、SEO対策、リスティング広告、Webの保守など長年Webでお世話になってきて良い関係が維持できているような、古い関係のフリーランスや、社員さんなど、Webの担当者さんがいらっしゃるようであれば、その人にコンサルを依頼するというのもおすすめです。
実際、当社代表も30代はリスティング広告専業でやっていましたが、リスティングをやっているうちに、ランディングページやホームページ、SEOに話が広がるので、結果、自然と月々30万でWebコンサルの依頼をいただく、みたいな形になっていきました。
ではポイントをまとめます。
信頼できるコンサルとの出会い方 まとめ
他者からの紹介の場合→紹介してくれた人がそのWebコンサルを実際に活用して、売り上げが上がり、うまくいっているかどうか
自社でWebの仕事を頼んだことがある人へ総合的なコンサルを依頼
そもそも上記のような相手が見つからない場合
9つのポイントのチェックリストを参考に、あてはまる項目がなるべく少ないコンサルさんを選ぶ
自社と合わなかったらすぐ解約できる状態で契約
自社にとって高すぎないコンサルさんを選ぶ
お試し発注として、Webの仕事(リスティング広告、HPの制作や修正など)を半年~1年間頼んでみる
3.まとめ
今回は、Webに詳しくない会社さんや事業者さん向けに、失敗しないためのWebコンサルタント選びチェックポイント9選をご紹介しました。
Webコンサルタント選びのチェックポイント9つ
①自社HPが弱くWebで集客できていない
②Web関連の経歴が少ない
③実績がセミナーばかり
④瞬間的、局所的な実績のみ
⑤実績が逆に立派すぎ
⑥最低契約期間が長い
⑦人的営業が中心の会社
⑧名前検索しても何も出てこない
⑨営業担当とコンサルの質の差が大きい
信頼できるコンサルとの出会い方
他者からの紹介の場合→紹介してくれた人がそのWebコンサルを実際に活用して、売り上げが上がり、うまくいっているかどうか
自社でWebの仕事を頼んだことがある人へ総合的なコンサルを依頼
そもそも上記のような相手が見つからない場合
9つのポイントのチェックリストを参考に、あてはまる項目がなるべく少ないコンサルさんを選ぶ
自社と合わなかったらすぐ解約できる状態で契約
自社にとって高すぎないコンサルさんを選ぶ
お試し発注として、Webの仕事(リスティング広告、HPの制作や修正など)を半年~1年間頼んでみる
信頼できるコンサルさんと出会うのはなかなか難しいことかもしれませんが、チェックポイントを意識すると失敗を回避できるのではないでしょうか。
名古屋と東京のWebコンサルティング会社 アクセルパートナーズ
アクセルパートナーズは、様々な企業さんでコンサルティングを行い、特にリスティング広告をはじめとするWebで成果を出している実績があります。
また、補助金申請や事業計画の支援を行い多数の結果を出し、皆様からご好評をいただいています。
お困りの際は、ぜひ一度お問い合わせよりご連絡ください!
今回のテーマは動画でもご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。